日本の近代化は様々な方向から進められてきました。人々の文化が変容するごとに便利な生活が求められ、そのための仕事も増えました。働いているから食事を作る機会が少なければ楽だと外食産業が増え、手紙を書く時間が勿体ないと電話やインターネット等の通信技術が発展し、直接買い物をしなくても家に欲しい物が届くようになりました。しかし、これらの便利さの裏に物流の発展があることを知っている方は多くありません。
例えば、現在の我々の食生活は便利なものになりました。住んでいる地域では採れない作物を食べることができ、季節によって食べられないものがあるということもなくなりました。これには国内のみならず海外からの輸入が物流によって可能になったことで実現しました。また、これによってどこに行っても食べられないものは少なくなり、通信販売で購入したものは自宅でも最寄りのコンビニでも好きな場所に届ける事ができるようになりました。
また、物流の仕組みはシステム化され、企業も増えて今や、一昔の不可能は当たり前のものとなっています。そして、運べないものはなくなり、金額がかかったとしても世界中のどこにでも物を届けることが可能になりました。
物流は今の生活に欠かすことができないものになっています。今の私たちの便利な日常は物流によって支えられているのです。
物流の発展がなければ、宅配だけでなく、国内の引っ越し等も難しくなるだけでなく、スーパーなどで売られている物の値段も手に入りにくさから高騰してしまっているでしょう。実は近代化の結果ではなく大きな要因として物流の発展があったと考えることもできるのです。