原型でも加工品でも買取可能

象牙といえば象牙を使った印鑑が高級なことで有名ですが、動物保護の関係からワシントン条約を制定した年から輸入が禁止され、それと共に象牙の相場は年々上昇傾向になっていました。

一時期象牙の輸入が再開されたものの、2014年を境に象牙の相場は下がってきています。恐らくこの相場下降はこれからも続いていくものだと思われます。

なめらかな質感やフォルムは確かに美しいですが、売却を視野に入れているなら早いうちに買取してもらった方がいいでしょう。しかし、買取をしてもらうには象牙の保存状態なども大切なのですが、今の相場がどれくらいか気になっている方もいることでしょう。象牙の買取に何か知っておく必要があるのかも踏まえて、ご紹介していきます。

 

象牙を買取してもらうならやはり専門の業者に頼むのが一番です。知識には長けていますし、業者や店舗によっては自宅で買取を見積もってくれるところもあるので、近隣にそのような場所がないか調べてみましょう。象牙というとそのまま鋭い長めの牙そのものを想像する方が多いですが、加工品でももちろん買い取ってくれます。

象牙の原型そのものを買い取ってもらうには、登録票が必要になってきますのでそちらも覚えておいてください。そして肝心の象牙の相場についてですが、とある業者によりますと象牙の重さが大きいほど、g当たりの金額が高くなり、安いものでも2~3kgで単価は20000円ほどとの記載がされていました。

象牙相場が下がり始めているとは言えど、金額はなかなかのものですよね。もしご自宅や物置などに象牙が眠っている場合は相談してみればいいお小遣い程度の金額が手元に入ってくるかもしれませんよ。

実は象牙の売却をする方のほとんどが亡くなった親類の品を代行で相談しに来た、大掃除をしたときにたまたま見つけたといった、象牙に関心を示していない方が多いようです。特に若い方であれば生まれて幼いころ、あるいは生まれる前に象牙の輸入が禁止され始めていますから、接する機会も少ないかと思います。この輸入制限やかかわる機会の有無が今後の象牙の相場、価格変動を左右していくことでしょう。

身の周りに象牙を持っている方がいましたらぜひ声をかけてあげてください。高い価値を持つ物ですので、一生ものとして手元に持っているかもしれません。ですが、時代の流れとともに少しずつ価値は下がってきています。手放すか大切に保管するべきか決める時が来ていますので財産としてなのか象牙の魅力に惹かれてなのか、購入した理由を確認してみましょう。将来のことも考え、身内で持っている人がいたらどうするべきか話し合ってもいいかもしれません。